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2011-03
松江城の石垣
- 2011-03-10 (木)
- 広報渉外委員会
3月10日(木)
鳥取・島根研修旅行 2日目:
昼食を終え午後からは松江城の見学に行きました。松江城の石垣は、
打込萩といって平らに加工した割石を用いた石積みです。石の隙間に詰め石を施すことが特徴で、慶長年間に築かれた城によく見られます。一部に切込萩も見られましたが。
更に石垣をよく見ると分銅の形をした記号などが刻まれています。
これは松江城を築いた堀尾家の紋であり、他には三角印など… 刻印は工事の分担や石切り場の区別、合わせ印など工事を円滑かつ組織的に行うために付けられた記号と考えられているそうです。
天守閣の中は望楼式で風通しが良かったです。約200点ある展示物は見ごたえありました。 (広報K)
足立美術館茶室寿立庵見学会
- 2011-03-07 (月)
- 研修委員会
研修委員会より報告します。
平成23年2月27日、研修旅行で訪れた足立美術館内にある茶室「寿立庵」に於きまして、茶室見学会を開催しました。
寿立庵は、桂離宮の茶室、松琴亭のおもかげを写し京都の工匠によって建てられたものです。
昭和56年12月吉日に、裏千家流家元千宗室氏御夫妻を招いて茶室びらきが行われました。
庵号の寿立庵は、御家元の命名によるもので、館名にちなんで「立」の文字が使われています。
大男9名×2回という慌しい一行でしたが、さすが8年連続庭園日本一の接待ということで、皆さん満足していただけたようです。
接待を受けた和室八畳間から見るお庭は開放的で至って簡素な印象でした。飛び石、延べ段、蹲踞などとても丁寧な仕事がされていました。
個人的には、茶庭を囲む土塀の腰積みがすごく綺麗に積まれており感動しました。聞くところによると、これも京都の石工さんの仕事だそうです。
美術館庭園を含め展示品の絵画、陶器などの作品にまで京都の文化が色濃く現れているのが印象的でした。
また今回、専属の職人さんにバックヤードから滝に至るまで、借景の仕掛けを案内していただき、「なるほど」と思うことばかりでした。
今年度研修委員会では、8月の「高台寺で朝粥をいただく会」、今回の「寿立庵見学会」と、2回にわたり茶道にかかわる研修会を開催しました。私たちの業務とはきっても切れない、お茶の文化に触れる機会を持つことができ、充実した事業をできたと思います。来年度も研修会を通じて色々な経験ができることを楽しみにしております。
最後に旅行のスナップです。
すべてが楽しかった最高の研修旅行でした。段取してくださった交流委員会さんお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
研修委員会 平E
足立美術館庭園の佐治石
- 2011-03-02 (水)
- 広報渉外委員会
3月2日(水)
鳥取・島根研修旅行 1日目:
海外の庭園専門誌で8年連続№1に選ばれたという、出雲国の恵まれた自然を借景に、50,000坪の日本庭園を持つ 「足立美術館」 を見学してきました。
庭園には沢山の佐治石が使用されていました。佐治石は、地質図では三郡変成岩(塩基性火山岩)と表され、緑泥石千枚岩、変玄武岩と呼ばれてます。
分布区域は限られ、鳥取県細尾から下加瀬木にかけて佐治川から少し離れた南側山地に帯状に露出しています。佐治川沿いでは、下加瀬木から北岸に移り森坪にかけても帯状に分布してます。 このもととなる岩石は約3億年前の海底火山の活動で噴出された玄武岩質の溶岩や火砕岩です。
これらの岩石は、その後の地殻変動の力を受けたり、更に、約1億年前に花崗岩ができたときの圧力や熱の影響を受けて暗い緑色の岩石となりました。その後地殻変動によって地表面に現れ、風化浸食の働きにより転石となりました。
川に流れ出た岩石は流水の働きを受けて磨かれ、何十万年という長い月日の間に固い部分が残り表面が凸凹となりました。その中で自然に遠山や巨岩の趣をもったものが珍しがられ、佐治谷特産の佐治石として有名になったのです。
佐治石と呼ばれる石にはいろいろな形があり質にも多少の差があります。これらを10種類、佐治川真黒石、灰地石、雲かけ石、糸かけ石、碧譚石、虎石、紋石、霰石、巣立石、天平石に分類して、中でも濡れると黒く輝く 「佐治川真黒石」 は特に貴重です。 (広報K)
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