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足立美術館庭園の佐治石

3月2日(水)

鳥取・島根研修旅行 1日目:

海外の庭園専門誌で8年連続№1に選ばれたという、出雲国の恵まれた自然を借景に、50,000坪の日本庭園を持つ 「足立美術館」 を見学してきました。

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庭園には沢山の佐治石が使用されていました。佐治石は、地質図では三郡変成岩(塩基性火山岩)と表され、緑泥石千枚岩、変玄武岩と呼ばれてます。

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分布区域は限られ、鳥取県細尾から下加瀬木にかけて佐治川から少し離れた南側山地に帯状に露出しています。佐治川沿いでは、下加瀬木から北岸に移り森坪にかけても帯状に分布してます。 このもととなる岩石は約3億年前の海底火山の活動で噴出された玄武岩質の溶岩や火砕岩です。

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これらの岩石は、その後の地殻変動の力を受けたり、更に、約1億年前に花崗岩ができたときの圧力や熱の影響を受けて暗い緑色の岩石となりました。その後地殻変動によって地表面に現れ、風化浸食の働きにより転石となりました。

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川に流れ出た岩石は流水の働きを受けて磨かれ、何十万年という長い月日の間に固い部分が残り表面が凸凹となりました。その中で自然に遠山や巨岩の趣をもったものが珍しがられ、佐治谷特産の佐治石として有名になったのです。

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佐治石と呼ばれる石にはいろいろな形があり質にも多少の差があります。これらを10種類、佐治川真黒石、灰地石、雲かけ石、糸かけ石、碧譚石、虎石、紋石、霰石、巣立石、天平石に分類して、中でも濡れると黒く輝く 「佐治川真黒石」 は特に貴重です。  (広報K)

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